2007年04月17日

本日のカンブリアを見ていたら

普通なら、ひとりごとブログに書きそうな内容だが、なぜかいろいろと書いているうちに長くなったので、こちらに掲載します。

今日のカンブリア宮殿は、就職戦線がテーマ。
好景気と団塊世代の大量退職を背景に一昨年ぐらいから就職はかなり好調に転じている。学生を送り出す側として、氷河期とは明らかに違うことを実感する。


新卒採用を増やすのは学生を送り出す立場としては非常にありがたい。
しかし一方で、“超氷河期”に就活した自分自身の思いを言えば「私たちの苦しみは何だったのか?」という疑問をもたざるを得ない。(だからといって、今の採用方法がおかしいとかそういう話ではないよ。)

“失われた10年”という時代だからとか、運が悪いから、といわれている時代の就活の話なんですが。古いねーもう私もオバチャン(苦笑)?
バブル崩壊・平成不況とそれに基づくリストラで、多くの企業が既存の人件費ではなく、最もすぐに抑制できる人件費=新卒採用の抑制を行っていた。
何十社と回っても面接にこぎ着けるのが片手ほど…なんてのは当たり前だった。
採用自体は窓口がせばまっているのに、団塊ジュニア世代は人数が他世代より多いから競争も激化する。仕方ないけどやりきれないと、当時感じていた。

あのころ、正社員は無理だから、不本意だが契約や派遣を…という学生も多数いた。女子が多かったかな。
女子は今とはかなり様子が違う。当時は、短大だと一般職で一定枠があったが、四大女子は総合職を男子と争わなきゃいけない。多くの企業は男性を優先したから差別間は二倍(笑)。就職情報誌も男女で量が違ったぐらい露骨に男女差別があったかな。
今でも忘れられない屈辱的な経験は、短大の女子学生と私の二人の役員面接時に、先方の面接担当者が私に向かって「若い子がいいんだよね」とハッキリいわれたこと。今なら十分パワハラ?セクハラ?ですよ…ちっ(怒った顔)確か、「私は早生まれですから、同学年より若いです。」と返した記憶がある(なぜそんな切返ができたのか、自分でも不思議)が、正直こんな会社にっ!!と思った。
幸運?にも実はその会社から内定は出たが少しだけいわくつきで、さらに大学院に行きたい気持ちがおさまらず辞退した。唯一の内定を辞退したせいで、家族や友人からいろいろと心配やら非難やらまあいろいろあり、この頃は荒れていたなぁ(苦笑)…ずいぶんいろんな方にご迷惑をおかけしたものだ。でも、当時の私自身は自分のことでイッパイイッパイ。大学院に行くという強い意志がなければ、とっくに内部崩壊していたと思う。

早めに自分の意志で就活戦線を離脱した私のような人間は例外だろう。
必死に就職活動をやっても正社員になかなかなれず、その影響で未だに苦しむ同世代も多い。同世代で年収一千万を越す人もまあいるが、年収二百万以内も多数いる。お偉いさんが「格差社会」などと声高に叫んでいるけど、そんな人たちには理解のしようのない著しい格差が自分自身の目の前にあることを私は実感できる。ひどいものだと思う。院生時代のことを思い返せば、結構ビンボーのどん底で、高崎に就職する以前に貯金はほとんどなかったのだからよくわかる(奨学金で食いつないだからまだまだラッキーな方だ)。今はそんな状況下は脱しているが、あのころのことは忘れもしない。忘れられない。

自分自身のキャリアについて考えると、就職氷河期に就活をしたから、大学院に行きたい気持ちが増したのだと思う。
リストラ対応でまずは新卒採用を抑制し、数年前のバブルとはまったく違う採用方法をとる企業に嫌気がさしたというのも理由の一つ。そんな採用方法をとれば十年後に困るのは会社じゃん!って思っていた。実際そういう企業で、今は残っていない企業も多い。
だからなんか就活すればするほど“アホらしく”なってしまい、大学院でて専門能力磨いてバリバリに働いてこんなやつら見返してやる…なんて考えたわけ(笑)。…今思えば、単細胞で世間知らずの私らしいといえばまあそれまでだが、家族にはなかなか理解されず、心配かけまくったのは言うまでもない(苦笑)。だから、あまり私のかわいい学生たちにはこういう無鉄砲はオススメできない(笑)。

実際、中途半端な気持ちで進学した大学院は正直勉強面でも、精神的にもきつかった。
勉強面は私の頭の悪さと不勉強さか招いたのだから仕方ないにしても、精神面はなんともきつかった。特に、仕事をしてはじめて一人前ていう家庭環境だったため、院生=学生だからいつまでも半人前扱いされたのがそれに輪をかけた。もちろん、それが親の愛情だとは思っていたが、耐えられないと何度も感じた。
恩師や院時代の友人がいなければとっくに諦めていただろう。

あのとき、就活をやめて大学院にいったからこそ、今の自分がある。今の自分をデザインできたのだと思う。
私は、そう今でも信じている。
はっきりとしたキャリアではないが、自分なりに必死に自分の意志で、キャリアをデザインしたはじめての決断だったと思う。


先日の一年生向けフレッシュマンキャンプで、キャリアについてインタビューされた。
大学院進学の理由も聞かれた。
プライベートのことも明るく話すのが私のモットーではあるのだが、この話は“明るく”というよりは、“熱く”語ってしまいそうになった。私が学生の立場なら、“うっとおしー”とか思ってしまいそうだ(苦笑)。

そんなわけで、フレッシュマンキャンプでの私のキャリアと質問に対する答えは、学生たちにどう伝わったのだろうか?とふと感じた次第である。


posted by はなだせんせ at 00:47| 群馬 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | キャリアデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログを読んで勉強させていただきます。
Posted by 就職活動 at 2007年06月22日 12:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。