2008年08月08日

出会い系サイトに関係した事件の検挙状況(警察庁)

朝、NHKのニュースで「出会い系サイトによる児童の性的被害件数は昨年同時期よりも減少しているが、“プロフ”などによる同様の被害が増加している」等のニュースを見ました。
朝見たときには、警察庁のサイバー犯罪Webのページには掲載がなかったのですが、先ほど確認したら掲載されていますね。(この時期に、平成20年度の上半期の統計が掲載されることが多いので、教材収集がてらチェックしています。)

次項有NHKニュース
児童被害 出会い系以外で増加

次項有警察庁サイバー犯罪Web:統計
平成20年上半期のいわゆる「出会い系サイト」に関係した事件の検挙状況について[H20.8.8掲載](PDFです)

大まかな内容としては、
出会い系サイトに関係した被害は前年度同時期に比較して減少している。
携帯電話からのアクセスが大半で、被害者の大半が18歳未満の女子児童という傾向は以前から変わらない。
…といった点があげられるかなーと斜め読みして思ったのですが。

あとは、出会い系サイト以外のサイトに関係した事件の検挙状況が載っています。これは、以前なかったような気がします(確認してませんが)。

講義資料として警察庁が発表している“出会い系サイトに関係した事件の検挙状況”と、“サイバー犯罪の検挙状況および相談受理状況”は毎年見ているのですが、被害自体は一方的に増加傾向にあるという数年前までの状態とは異なってきて、減少するものもあります。たとえば、サイバー犯罪などでは詐欺や悪徳商法などは統計的に減少する…こともあります。が、その翌年にまた増えたりすることもあるので、一時的な減少ともいえるわけです。
ネットに関連した詐欺とか悪徳商法などは、ある程度被害が増加してくると、いろいろな形で啓蒙活動が行われますし一般利用者に周知されてくるのと同時に、警察などでの検挙も増加しますから最終的には落ち着いてくると思われます。
出会い系サイトなども、規制対象になってきていますし、携帯電話のフィルタリングの対象などにもなってくるわけですから、被害が減少するのは普通でしょうね。
でも、すぐに別の犯罪パターンが出てきてしまいまた被害が増加するわけです。

出会い系サイトからプロフやSNSやブログに。

もう少し昔をさかのぼれば、
テレクラやダイアルQ2から出会い系サイトに。という時代もありましたよね。
私が高校生の頃は、テレクラなどが危ないと言われていました。大学生・院生の頃は、パソコンダイアルQ2につながるアダルトサイトをクリックして…なんて被害をこうむった知り合いを何人とみてきました。(私は被害に遭ってませんよ〜)

一つを取り締まったら、別の新たなものが発生する。
昔から何ら変わらないわけです。ただ一つ言えるのは、被害者が、時代を経るごとに低年齢化しているという点はさらに状況の悪化を物語っていると私は考えています。

今どきの中学生・高校生だって出会い系サイトは危ないとどこからか必ず聞いているわけです。プロフの被害だって報道されれば知るわけですし、それ以前に携帯で友達と何らかのトラブルを一度以上はたいてい経験している。それなのになぜそこにアクセスしたり、トラブルを引き起こすような行動をするのか。

正直に言って、そこのところが疑問なわけです。
ポスター等に載っている“安易な気持ち”や“興味本位”の、その安易な気持ちや興味本位の本質にもう少し迫っていかないと、本当の解は見えてこないのではないか…と、そんなことを考えています。
少なくとも、教育の立場に属する私から見れば、教育はもっといろいろなことができるはずです。法整備やフィルタリングやその他の技術は抗生物質のようなものだと思っています。とりあえず…の治療はできるのでしょうけど、その抗生物質が効かない新たな病気が出てきた時には対抗できないわけです。それに比べると、倫理教育やセキュリティ教育は漢方の薬のようなものではないか…と。体質を改善し、病原体に対する抵抗力をつけていくことで、じんわりとなおし、新たな病原体に対しても何らかの対抗ができる…そんな力を持っているのではないか、と。

知ること、
リスクを認識させること、
そして考えさせること、

私自身が情報倫理教育を行う上で意識していることが、上記の三つなのですが、なかなか難しいと日々感じています。それでも、やらねばならないのだと自分自身に言い聞かせてもいます。
posted by はなだせんせ at 13:15| 群馬 台風| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報教育関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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